【制作秘話】真っ白な東洋龍の親子ができるまで
【制作秘話】真っ白な東洋龍の親子ができるまで
こんにちは。
先日ご紹介したこちらの記事、「真っ白な東洋龍の親子」https://punicourt.com/blog/2020-5-28
その制作工程を中心にご紹介します。結構メタなことも言うので苦手な方は見ないほうがよいです…(今更)
まず子供龍からいきます。
型紙は従来の東洋龍さんをアレンジしつつ、2体ともすべて引き直しています。
子供は抱っこされる側、つまり仰向けなので、型紙としては猫背+短足+首は俯きです。
簡単に言えばラッコのような感じです。
なんとここで写真が無いのでいきなりすっとばします。
子供の縫製+綿詰めが終わったら一旦ストップ。
次は親龍の型紙を考えて、生地を切り出します。
腕はバランスを見ながら考えたかったので、最後に後回し。
大きさの差は、子供龍の全身=親龍の片足です。(大きい~)
この時点で親龍に白以外の色を入れるかメチャメチャ考える!!!(親の背中のタテガミをレインボーにしたらいいんじゃないか、淡い緑で幻想的に纏めるのはどうだろう、等……)
が、子供龍と並べたときに片方の色が違いすぎると親子に見えないことが分かってやめました。↓
次は親龍をひたすら縫っていきます。大きいので中々終わりません。
頭と角に綿を詰めました。耳を仮止めしてみると中々いい感じ。↓
次。瞳です。
これはドールアイです。
とても迫力のある印象ですが、ドールアイ自体使ったことが無かったので表情が読めないことと、
子供に合うサイズのものも持っていなかったのでボツになりました。
またどこかで挑戦したいですね。
そしてこの白瞳孔グラスアイになりました。
今回は淡めのグリーン+プリズムの輝きです。かなりいい感じ。↓
ここでまた子供龍へ。
親の瞳が決まったことで子供の瞳も決まりました。
同じく白瞳孔のグラスアイです。子供は透明プリズム。
幼い印象にするために、離れ目かつ下のほうに付けます。
鼻と口の刺繍も。鼻は小さめ+横広。
口はなるべく鼻と近く、つまり上のほうにします。これも幼い表情のポイントです。↓
親龍のお顔もあらかた完成。
まだ親龍単体のバランスを見ています。
(首が俯くように、子供をみるような感じにするためにしようと)
俯きすぎたりくつろぎすぎたり…。
足も、膝部分に子供が乗っかるようにできてるかどうかを見ています。
これから手を考えていきます。
子供龍とのバランスを見て四苦八苦してるときです。
手の形や長さを決めて縫ったら、それを体のどの位置で止めるか(ジョイントするか)を見ています。
最初、”抱き上げる”(ピエタ像のような)ものをイメージしていましたが、
子供の体重が軽めに作っても親の腕から落ちてしまうことと、親龍のほうも子供を抱き上げると顔と近すぎてもはやチューだったのでボツになりました(笑)
こんな感じの細長いお手手になりました。
龍というよりはテディベアに近いスタイルです。
とりあえず握手!↓
子供を乗せたらうまくいきました。抱きしめて、包んでいます。
おお、よかった~とここで一安心。(実際はもっとヨッシャキタァ!!!みたいな)
子供と親の顔の距離もちょうど良いです。
後は仕上げをしてようやく誕生です!↓
タイトル「包(つつむ)」
もちろん首&両手両足&尻尾の6ジョイントなので、上の写真以外のポージングも可能です。
あとはその他の写真。
椅子に乗せたとき。大きい~。
主な素材はモヘアですが、お腹の部分だけはアルパカ生地です。
モヘアより白っぽくて光沢が無い、でもふわふわふわなんです~。
大きすぎて家では撮影できなかったので、別の場所へ移動させてる時。
袋にすっぽり入ると親龍のほうが子供みたいです↓
沢山の苦労がありましたが、とても満足しています。
大きい仔は自分から作るのは色々と勇気が必要なので、このような機会に形にできて嬉しいです。
本当にオーダーありがとうございました!
ちなみに後半からは7体の抱きオオカミさんと同時並行で作っていました。
ちょっとハードな月でした~。
ではではまた。
次回は今後の予定についてです。
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