貔貅(ヒキュウ)
こんにちは。
あっという間に3月になってしまいました。
寒さや3回目のワクチンなどがあって、体調がビミョーだったんですが…
気が向いて大きい仔を作りました。
【貔貅(ヒキュウ)】です。
ご存知でしょうか?
古代中国に伝わる、麒麟や白澤のような瑞獣(ずいじゅう)の仲間です。
ちょっとマイナーですが風水とか好きな人なら知っていますかね。
金銀財宝を食べてため込み、財運を司っています。
こちらが今回モチーフにした本物?の置物。
以前、観光で中国の満州に行ったのですが、そのときに出会ってお土産として家に連れ帰った仔達です。
実は最初は結構鮮やかな翡翠色で、そのうち色が落ちてきてしまい…。
ぬ、塗ってたか~~というなんとも”らしい”感じでして…だがそれがいい。
その時の翡翠色がいまも薄っすら残ってグラデーション化しています(笑)
基本は雌雄一対のようで、様々な大きさのものが売られていました。
ポニーテールのような特徴的な角があります。
作品は当時の翡翠色を想って同じ色のモヘアに。
すこ~し黒い毛が混じっていて渋さがあります。
他は豪華に金色、おめでたい深緋色、清らかな孔雀青色と合わせました。
お腹に大きな菱模様のファブリックで切り替えてみたり、肉球も2色にするなど
この大きさだからこそできた新しい表現を取り入れてみました。
性別は決めてないんですが、雌のイメージが強いかも。
ある日事故が起きて(たしか落下!)1体の片耳が折れてしまいまして…
折れたパーツもどこかにいってしまったようなんですよね。
作品のほうも欠け耳を再現してみました。
尻尾もこの通り。
向きは耳が欠けていないもう1体のほうを再現。
彩光入りのグリーンのグラスアイ。
額のボタンはたしかかな~り以前に東林間のうみねこ博物堂さんでGETしたヴィンテージ品です。
なんとなく購入した素材の出番がようやく来ると、収まるべきところに収まったような気がしてちょっと嬉しい気持ちになります。
↓さて、今回の大苦戦は尻尾でした。
作ったことのない形で二股に分かれていますのでかなり複雑な型紙になってしまいました。
画像はラフ→残骸→切り出しです。
龍ぽい。
どうでしょう。
紺色の長いタテガミは私が手染めしたものになります。
どーんと大きいです!
展示したいサイズではありますが、まだまだ先になってしまいそうなので、お家募集致します。
※追記 お家が決まりました
ありがとうございます。
パーツ数は104パーツとかなり多い大作になりました。
モヘア、グラスアイ、5ジョイント(首・両手足)
今回は尻尾にはジョイント入っていません。
全長55cm、座高42cm
体重は2kg台だと思います。
置物の貔貅は付属しませんのでご注意ください。