テディベアって?
所説ありますが、20世紀初頭にドイツで作られたクマのぬいぐるみが発祥とされています。
実はこれといった定義はなく、伝統的なもの、安価なもの、クマぬいぐるみ全般など様々です。
その中でも、天然素材の丈夫な生地を使い、首や手足が可動するものが
当時からの特徴といわれています。
プニcourtではそのような伝統的な技法や素材を用いて、クマだけではなく、
様々な形の動物・幻獣・オリジナルのキャラクター達を生み出しています。
素材について
~生地~
丈夫な天然素材の生地は、大事にすれば100年経ってもその形をとどめるといわれています。
これらの生地を自在に組み合わせて、1つ1つの作品を生み出しています。
※生地は毛皮ではなく、刈った毛を綿生地に植毛することで作られています。
[モヘア]
ヤギの毛。
テディベアに古くから使われている生地。
コシのある触り心地と、美しいツヤが特徴。(マットなものもあります)
色もレッドやブルーなどカラフルなものがあり、毛の種類も一番多い。
色…ナチュラル系、カラフル系
毛の種類…ストレート(直毛)、ラティニティ(巻き毛)、ウェーブ(波々)など多数
原産国…ドイツなど
[アルパカ]
アルパカの毛。
カシミヤのようなぬめりのある触り心地で、
動物のリアルな毛質を感じられます。
ツヤは全くなく、マットな質感。
色…ホワイト、ブラウン、ブラックなどのナチュラル系
毛の種類…ストレート(直毛)など
原産国…ドイツなど
[シルク(絹)]
蚕の繭から作られた繊維。
ふんわりとした手触りと、ピカピカ輝くツヤが特徴。
色…ホワイト、ブラウンなどのナチュラル系
毛の種類…ストレート(直毛)、ディストレス(くせ毛)など
原産国…日本
[ウール]
ヒツジの毛。
ゴワゴワした硬い手触り。でもなんだかクセになるかも。
アルパカ同様にツヤは全くなく、マットな質感。短毛が多い。
色…ホワイト、ブラウン、ブラックなどのナチュラル系
毛の種類…ストレート(直毛)、ディストレス(くせ毛)など
原産国…ドイツなど
~その他の素材~
他にも、いろいろな素材が使われています。
[グラスアイ]
ガラスの瞳。
光に当たるとキラリと輝き、生きているような表情に。
[ハードボード ジョイント]
分厚く丈夫な木材の板(ハードボード)とピン・ワッシャーを合わせ、
首・両手・両足の5ヵ所に仕込みます。
これのおかげで可動できるようになります。
(いわゆる「テディベアの動き」をします)
[グラスビーズ/ステンレスボール]
胴体に入れるペレット。
ガラスやステンレス製の細かな粒を入れることで、ずっしりくたくたな抱き心地に。
テディベアができるまで
~作品制作をダイジェストでご紹介!~
今回はウサギ×蚕のオリジナルデザインの仔を作っていきますよ。
①型紙を作る
動物を観察したりオリジナルのデザインを考えながら、
頭と胴体の大きさのバランスに気をつけて設計します。
②配色や生地を決めて、生地に型を写してカット
配色や毛の長さを考えるのはとても重要なことで、かなりの時間を使います。
パーツ数は25~70パーツなど、モチーフによって異なります。
(例…クマが25、オオカミが40、九尾の狐が70パーツです)
③縫製(ミシンと手縫い)
パーツを全て縫っていきます。
手足のパットなどの曲線部分や、頭のパーツは全て手縫い。
胴体の直線部分などはミシンです。
④ひっくり返し、綿を詰める
綿を専用のスティックで詰めていきます。
特に頭の綿はギッシリ詰めるので、
かなりの力が必要です。
⑤顔作り
目・鼻・口・耳などを付けていきます。
表情を決める、もっとも繊細で一番時間を使う工程です。
お顔ができると命が吹き込まれたように、みんな個性を持って生まれるんですよ。
⑥ジョイント
すべてのパーツにジョイントをセットし、
胴体と接続します。
専用の道具でピンを巻いて固定します。
⑦仕上げ
最後に胴体にビーズや綿を入れ、背中を閉じ、毛を整えたらようやく完成。
ウサ蚕さんの誕生です。(個別の記事はこちらから)
※他にも10以上の工程を経て完成となります。
☆制作について、さらに詳しく書きました。→ 「ウサ蚕ができるまで」
お手入れ取り扱い方法
・瞳はガラス製です。高いところから落とさないようにしてください。
また、湿気などで表面が曇る場合があります。その場合は柔らかい布で優しく拭いてあげてください。
・室内でも、夏の強い直射日光に長時間当て続けないでください。
日焼け(退色・色褪せ)の原因になります。
・丸洗い、部分洗いはできません。
汚れてしまった場合は、水に濡らしたタオルを硬く絞ってから表面を拭いてください。
・その後、クシや専用のブラシなどを毛並みに沿ってかけてあげてください。
(ブラシのかけすぎは毛羽立ちの原因になりますので、たまにかける程度で大丈夫です。)
・万が一、修理が必要な場合には、CONTACTからお問合せ下さい。
~テディベア用・モヘアブラシの使い方~
モヘアブラシとは、テディベア専用の金属ブラシです。
そのため、瞳のガラスをこすってしまうと傷ついてしまい、2度と戻りません。
絶対に瞳を避けて、毛並みに沿って生地部分だけに優しくかけてあげてください。